PINKFOX 強制収容 4

浜からあるく事約20分ほどの小高い山の上に囚人施設は存在したが、まず外見の豪華さに彼女はびっくりしてしまう。
どう見ても100億レベルの建設施設。
自分が裸だという現実がとても恥かしくなってしまう程のものだがどうやらこれはここを仕切る軍隊の施設で、更に
その奥にある老朽化した木造の施設がどうやら囚人施設らしい。
一種学園の体育館のようなだだっ広さで百人近くいる為か凄く騒がしい。
彼女はぎょっとした。
そこは半裸の男たちが日課の薪割りをいっせいに行っていて蒸し暑い事この上ない。
驚く美智子にいやみな護衛たちは美智子に説明していく。
「ここは囚人たちの寝室及び作業場だ。勿論お前も今日からここの一員。ラジオ体操、薪割り、座禅、あいさつ訓練、
小麦粉運び、砕石作業などをやり一生をここで終えて死んでいくんだぜ。」
美智子は思わず生唾を飲む。
(・・・・・まさか全員男性のここで・・・寝る・・ええっ!?)
「あ・・あの、女性は・・・」
「いる訳ないだろ。貴様一人だぜ、くくく。わざとらしいんだよピンクフォックス!!良かったな、野郎のチ○ポしゃぶり
放題やりまくりじゃねえかよっ!!ギャハハハッ!!!」
(・・・・・・・・・・でも・・・・・でも元々私がわるいんだわ・・・・そう・・・美智子は沢山の人を・・・騙したのよ)
そう思うと彼女はグッとこらえ、泣きそうになる自分を押さえるかのようにニコッとした。
(これから・・・・これから・・・・・罪を償おう・・・・一生かかっても・・・・・うん)
やがて囚人たち全て集められ、美智子の自己紹介になったが、やはりといおうか当然といおうかすぐにホールは
ざわつきはじめていた。

えー?
可愛い・・・
スゲー、裸じゃん。
・・・女の子・・・なんで?
ザワザワ

色白でスラッとし、可愛い顔立ちの美智子はさすがに沢山の囚人たちに見つめられ、恥ずかしさで顔を真っ赤にし、
下をむき両手を前に持ってきてはじらうしぐさを見せた。

可愛い子だなぁ・・・

若い囚人も年配の囚人も共通して感じていたがそれ以上にまさかこんな華奢な子がいったい何をやってここへ来た
んだろう・・・まさかここでずーっと俺たちと一緒じゃあ・・・・という疑問でいっぱいだった。
「・・・・おい・・簡単なあいさつをさっさとしろっ!」
護衛が嫌そうに彼女に言うと美智子は照れながらもしっかりとしたあいさつをしてみせた。
「・・・・あの・・今日からこちらにお世話になります馬渕美智子といいます。分からない事ばかりですが一生懸命
やりますのでよろしくお願いします。」
言うと深くおじぎをした。
思わず囚人たちも釣られておじぎをしてしまった。
(けっ、馬鹿馬鹿しい)
護衛はおもしろくない。
「・・・まだ連れて行く場所がある。早く来い!!」
早足で歩くとそこはさっき通った立派な施設の方で、どんどん奥へ入っていく。
広い廊下のところどころに不釣合いな大理石の置物などが置いてあり美智子は恐縮してしまう。
なんせ裸足なのだ。
(いいのかしら・・・私の足跡ついちゃうのに・・・)
そして1番奥の広い部屋に、この施設をまとめる責任者の藤堂が広い部屋の一角にある高そうな机に
座っていた。
まだ30代後半といったところだろうか。
彼は立ち上がりこの裸の美少女に握手を求めた。
てっきりいきなり体を触ったりしてくるかと思った美智子はあっけに取られ、ボーゼンとする。
藤堂は物静かな男だったが美智子は色んな大物にあった経験があるので藤堂の性格も大体見抜くぐらいの事は
できる。
本当は大人しい人間ではなく、ヤバい性癖を持ったクセのある男・・・
美智子の見たとおり、彼は物腰は柔らかかったが言う事はひどかった。
「・・・失礼。君があの有名なピンクフォックスですか・・・なる程確かに美しい。そして頭もよさそうですね。
天は二物を与えてしまったんですね」
右手をアゴにやり考えるしぐさをすると藤堂はパチンッ!と手をやり秘書に紅茶を持ってこさせる。
「どうぞ・・・座って下さい」
慎重に藤堂の顔を覗き込む美智子。
目的が知りたかった。
「・・・私はもう産業スパイではありません。罪を償うためにこの島にやってきました。そんな私に責任者の方がいったい
なんの用があるのですか?」
ゆっくりと紅茶を飲む藤堂。
アールグレイ。彼女の好きな銘柄だ。
「大物政治家のO氏の資金流用のしくみと事実をしりたい。そして泣き所とね」
(そんなの無理だわ・・・・・)
彼女はO氏を良く知っているし質問の答えも持ってはいたがそれを言う気にはなれない。
考え込み、藤堂は言う。
「交換条件はこの島を無償で出すのと現金○億円でどうです?悪くないでしょうフフフ。この島で一生奴隷となって
暮らすよりかはずっといいでしょう」
破格の待遇である。
だが開眼し、もとの純粋で真面目な馬渕美智子に戻った彼女にソレを選ぶ考えなど全くなかったのだ。
真剣に藤堂を見つめ拒否をうながす美智子の顔を見、ついに藤堂は笑ってしまった。
「不思議な女性ですね君は。・・・確かに、確かに考えはおもしろいし魅力的ですがよくそれで産業スパイを何年も
やってこれましたねえ!その目はまるで、まるで」
子供です、と藤堂は皮肉って美智子にぶつける。
「・・・そうですね。私は子供だと思います。だから私は・・罰を受けようと、生まれ変わろうと思っています。」
「でも君、君ははここで一生死ぬまで刑罰は続くんですよ?」
美智子はニッコリし、
「・・・仕方ありません。罰は罰ですから・・・お誘いと期待に答えられずに申し訳ありません」
美智子は立ち、一度も紅茶に口をつける事なく深々とおじぎをして外へ出ようとした瞬間、美智子は護衛に羽交い絞めにされ、ツカツカと歩いてきた藤堂に乳と股間を揉みほぐされる。
(!!・・・あ・・いや・・・・・あ、アアン・・・・)
「・・・綺麗事を言っても体は正直ですねぇ。ほら、もうこんなに」
グチョグチョになったパンティーの上からにじんだ精液を手のひらいっぱいにつけ、美智子の鼻先に持っていく藤堂。
「・・・一度落ちた人間が簡単に更正なんて出来ませんよ。裸体で外をまわり囚人たちの熱い視線を受けて・・・いい
匂いでしょう?フフフ」
顔を真っ赤にし、耐える彼女だが確かに藤堂の言うとおり長年色香1つでVIP政治家のチ○ポを濡らしてきた
ピンクフォックスという嫌らしい狐は未だ肉体的には快楽を求めてさまよっているといえる。
熱くほてる体。
硬くなった桜色の乳首をキュッと摘み、ピンッ!とはじき藤堂は言う。
「・・・なんならその体にきいて見てもいいんですよピンクフォックス。フフフ」
横にはムチを持つ体格のいい護衛が・・・
だが美智子は顔をお欠く染めながらも、突っぱりつづける。
「・・・覚悟はしています。好きにして下さい。だけど私は、私はどんな屈辱を受けようともショックで泣き叫ぼうとも
あなたに屈服は・・・きっとしないでしょう」
「・・・いい顔です。その顔に免じて今日はここまでにしておきましょうか。どうせ先は長いんです。囚人たちとグッスリ
休んで下さい。」」
フッと藤堂は笑い、背をむけるとツカツカと奥へ行ってしまった。
美智子は悔しかった。
沢山の男たちが指紋をつけた自分の体を見つめ下をむく美智子。
「・・・休んでいる暇はないぞ!!さあ、囚人部屋へ戻るんだ!!!」
そう、これから・・・藤堂との闘いも、そして囚人たちと何があるのかもこれからでしかないのだ。
だがたった一つ言えるのはこれはテレビドラマではない。
彼女がこれから相手にするのは数え切れない数の生身の男たちなのだ。
残酷すぎる現実を背に、彼女は護衛とともにだだっ広い囚人部屋へむかった。



                                                                 5へつづく